こんにちは。R plusAブログの時空です。今回は、労働市場にオークション方式を導入しようという提案です。以下、当記事のポイントです。
こんにちは。R plusAブログの時空です。
➀この頃、僕は労働者の就職活動をオークション形式で行えば良いのではと考えた②レモン市場では質の良い中古車の売り手は姿を消し、質の悪い中古車だらけになる③労働市場でもギリギリ採用される人材と余裕で採用される人材は給与や福利厚生が同じ④ここで、20対80の法則では、上位20%の人材が売上の80%に貢献するとされる⑤労働者は労働力オークションサイト「ワークション」でその人材に合った待遇を受ける⑥ワークションでは、労働者が求職情報を提示し、企業がその労働力に価格を付ける⑦労働力オークションにより、その人材に見合った魅力的な提案をした企業が選ばれる⑧中古車市場で情報の非対称性を解消したいなら中古車に試乗できる期間を設ける⑨レモン市場にオークション形式を採用して、優秀な人材に本来に見合った待遇を保証する
以上です。ご清聴ありがとうございます。時空。
僕はこの頃、労働者の就職活動をオークション方式で行えばよいのではないかと考えました。経済学には中古車市場のレモン市場という話があります。レモン市場では、情報の非対称性により中古車の売り手は、その中古車についての情報を多く持っていますが、中古車の買い手はその中古車について全然情報を持っていないということです。
つまり、中古車の、売り手と買い手には情報量の差があり、質の良い中古車も質の悪い中古車も同じ値段で中古車が売られるので、質の良い中古車の売り手は中古車市場から姿を消し、質の悪い中古車だらけになるということです。
これは労働者についても同じことだと言えます。一般的に、企業の求人情報は、月給や福利厚生が一つの求人票として提示されています。仮に、その求人に採用される水準の労働者であっても、ギリギリ求人に採用される人材と余裕を持って採用される人材では、採用された時の給与や福利厚生は同じです。ギリギリ求人に採用される人材が下位80%の人材で、余裕を持って採用される人材が上位20%の人材であれば、20対80の法則により大きく売り上げる金額が変わってきます。
20対80の法則とは、上位20%の人材が売上の80%に貢献するという仮説であり、80%を売り上げる上位20%の人材と、それ以外の下位80%の人材では、採用される時、同じような給与水準や福利厚生を提案されるということです。
もちろん、就職した後に大きく業績を上げて、昇給したり昇進したりする人材も多いでしょうが、優秀な人材とそうでない人材で採用時に同じ待遇を提案されたら中古車のレモン市場と同じことが起きるのではないかと考えられるのです。
さて、ここで労働者の就職活動におけるオークション方式とは何かについて僕なりの提案をしてみたいと思います。まず、就職活動において労働力の情報について多くを持っているのは、もちろん労働者です。今までどのような会社で働き、どのような業績を上げてきたか、あるいは自分の強みや弱み、労働力として優秀かどうかは労働者本人が一番分かっていることです。
その上で、労働者は労働力オークションサイト、ここでは「ワークション」と名付けますが、ワークションのサイトに職歴から自己PRまでを乗せた資料や動画を提示し、企業の審査を経ます。企業側はある人材を採用したい時、他の企業より良い待遇を示すことで労働者から選択されます。
つまり、現代の求人方法はこの逆であり、企業が求人を出して労働者に選んでもらう方法を採用しています。ワークションでは、労働者が求職情報を提示し、企業がその労働力に値段をつけます。企業側は、求人票を出すことで採用に値しない労働者が応募していた状態から、あらかじめ採用にふさわしいと思える人材にアプローチすることができるようになります。
上位20%の人材の話であれば、企業同士の取り合いとなる可能性が高いので、オークションにより、その人材にとってより魅力的な提案をした企業が選ばれることになります。もちろん、そこまでして選んだ労働力を面接一本で落としてしまうのは、もったいないことです。
そこで、例えば形式的な面接をして、実際に試用期間として1ヶ月働いてもらうことを僕は提案したいと思います。情報の非対称性であれば、その人材の労働力について労働者のほうが圧倒的に情報を持っている状態から1ヶ月働いてもらうことで本当に適性があるか、労働者と企業の両方によって確認することができるからです。
もちろん、一ヶ月という期間はあまり長いとは言えません。例えば、一年経ってようやく本領を発揮できるようになる優秀な人材も含まれている可能性があるからです。しかし、あまり試用期間が長いと企業の負担となり、労働者としても正式に採用されなかったときに期間が長いほど負担になると予想されます。
中古車市場で情報の非対称性を解消したいのであれば、実際に中古車を試用する期間を設けることです。そうすることによって、中古車の売り手と買い手の双方にとって情報が共有されることになり、情報量の差による損失を極力減らせられるようになるからです。
労働市場でも同じで、オークションにより労働者はより良い待遇を獲得して、企業は不要な人材の面接を避けることにより、求職活動の無駄を減らすことができると考えられます。さらに面接だけでなく試用期間を設けることで、オークションという負担に対しての十分な見返りと、情報差の縮小が目指せられるのです。
レモン市場にオークション方式を採用することで、優秀な人材はきちんと評価され、本来に見合った待遇が獲得できます。さらに、企業も優秀な人材かどうかを見極められるので双方にとってメリットがあります。この労働力のオークション方式は、オンライン上でサイトを作ることで自動化が可能であり、オークション側の人力が必要なときだけオークション側の人材を用いることで効率的な運用が可能だと考えられます。
上位20%の人材が80%の売上をあげる。上位20%の人材が正しく評価される方法を考えることで労働市場の人材は効率的に配分されることになるでしょう。そのためのオークション方式を提案したいと思います。機は熟しました。後は労働者と企業の先入観を取り除くだけですね。以上です。労働力市場がより高度になることを願って。
以上です。ご清聴ありがとうございました。時空。
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