第196項!自律神経を二分論で考える!?新しい医学の確立は交感神経と副交感神経によって成し遂げられる!!<医学リポート> Think about the autonomic nervous system in dichotomy! ? The establishment of new medicine is achieved through the sympathetic and parasympathetic nervous systems! ! – Inishie Once-in-a-Lifetime Chance –

こんにちは。Inishie Once-in-a-Lifetime Chanceブログのいにしえ時渡です。今回は医塾リポートです。これまでの医学の研究成果について掲載していきたいと思います。

自律神経には、交感神経と副交感神経があります。交感神経と副交感神経の二分法を用いると多くの病気の原因が分かります。


交感神経とは高血圧、高体温、血管収縮、高心拍です。交感神経が優位であれば、例えばメタボリックシンドローム(内臓脂肪型肥満をきっかけに脂質異常、高血糖、高血圧となる)に対して正の相関があります。メタボリックシンドロームはあらゆる病気の原因となり、交感神経が優位であります。


さらに交感神経が優位だと酸素過多や新陳代謝が促されます。


ここでいくつか疑問が浮かびます。僕は脳の病気に興味があるので、脳梗塞という病気について一見して関係がなさそうな自律神経との関わりを見てみましょう。


脳梗塞とは脳の血管が詰まって起こる病気ですが、動脈硬化が進み血管が詰まる「脳血栓症(のうけっせんしょう)」と、心臓などでできた血栓が脳に運ばれて血管を防ぐ「脳塞栓症(のうそくせんしょう)」があります。


この血栓は、低血圧で血栓ができるのか、高血圧で血栓ができるのか、という疑問を僕は抱きました。低血圧で血栓ができるにしても、高血圧で血栓ができるにしても、血圧の有無が脳梗塞の一つの要因であれば、脳の病気と自律神経に関係性を見いだせるからです。


結論から言えば、血栓ができた後は、血栓により塞がれた血管に血液を通そうと血圧が上がる、つまり高血圧になります。しかし、血栓ができる前は高血圧だったのか低血圧だったのか分かりません。


血栓ができる時の血圧の強さを確認するため、合併症など共通点となる要因を調べてみます。そうすると、血栓症は肥満症の合併症が多いという事実が見えてきます。つまり、肥満症はメタボリック症候群で見たように交感神経優位の高血圧であり、血栓ができる前と後で同じように高血圧であったことが推測できます。


今回の僕の自律神経医学というべき新しい医学の確立は、このように合併症などの症状や原因から共通点を見つけるというアプローチを取っていきたいと思います。さらに、自律神経を交感神経と副交感神経の二分論として扱い、それぞれの病気がどちらに属するか調べ、例えば高血圧症であれば、血圧を低くする、つまり低血圧症の原因が治療方法の一つとして期待できるということです。


ここまで交感神経優位の話をしてきましたが、逆に副交感神経優位の場合の話をしていきたいと思います。


副交感神経が優位であれば、低血圧、低体温、血管拡張、低心拍です。副交感神経は消化管活動が活発になります。


副交感神経の優位と関係ある病気の一つにパーキンソン病があります。パーキンソン病は手の震え、動作や歩行の困難など運動障害を示します。進行性の神経変性疾患とされていますが、40歳以上の中高年の発症、特に65歳以上の発症が多いです。


僕は手が震えたり、動作と歩行がゆっくりとなるのは、冬場の人の反応と同じだと感じました。パーキンソン病が冬場の人と同じような要因で手の震えなどの症状が出ているのであれば、冬場の人が自律神経としてはどのような関わりがあるのか調べて見るのが面白いと直感しました。つまり、パーキンソン病は冬場の人と同じ反応をしているという仮定です。


日本では黒質のドパミン神経細胞の障害によって起こるとされています。パーキンソン病以外の同様の症状がみられるものをパーキンソン症候群と言います。パーキンソン病患者の多くが認知症を併発しています。


ポイントの一つとして、パーキンソン病は冬の寒さを錯覚して、アミノ酸が足りていないこともあり、新陳代謝を伴わず、体温が低いと見えます。新陳代謝が低下しており、体温が低いのは副交感神経が優位のときです。さらに、副交感神経が優位であると、多かれ少なかれ、低血圧であり、低心拍数であると推測できます。


パーキンソン病患者の多くが認知症を二次疾患として併発していることから、認知症も副交感神経と同じ側の病気であることが推測できます。


さらに、ドパミン神経細胞の障害ということからドパミンが不足しており、逆にドパミンが過剰である統合失調症や躁うつ病の躁の状態は、副交感神経の逆である交感神経優位であることが分かります。


肥満症との関係から交感神経が亢進しているメタボリックシンドロームは統合失調症の患者が多く併発しており、パーキンソン病の患者は痩せ型が多いことから副交感神経が痩せていることと関連していることが伺えます。


パーキンソン病の二次疾患である認知症との関わりからは、レビー小体型認知症の多汗や寝汗、皮膚の血管拡張と言った副交感神経優位の症状が見られますが、血管拡張による血流の増加は体温の低下を伴い、やはり副交感神経が優位であることが分かります。


冬場では、低血圧・低体温、新陳代謝が悪い、血流が悪い、血管拡張ということから、パーキンソン病の治療をしたいのであれば、まず副交感神経優位のパーキンソン病を交感神経優位となるような対策を取っていくことで、その改善が見込めるのではないかと考えられます。

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