こんにちは。R86plusAブログの時空です。収入ー費用=利益という式がある。
収入という考え方には、生産量(quantity)x価格(price)とするのが経済学で一般的だろう。
しかし、現実の経済では生産した数量がそのまま全部売れることは絶対ではないので、売上数量x価格とするのが一般的な収入の式にあっているように思われる。
生産物がすべて売れるなら、みなさんはベンツを大量生産しますよね。
だから、この場合は、売上数量をAcheieve x(Ax)として、価格をprice(p)とすれば、pAxとなる。費用に関しては、生産量に一台あたりの費用が掛けられているので、生産量(x) x 限界費用(MC)ですね。
そこで、利益は必要ないというような悟りを開いた僧侶になれば、利益はゼロになります。
みなさんは利益ゼロなんて考えられませんよね。何のこづかいもなしに買い物を頼まれたら素直には受け入れられません。せめてお菓子の一個でも買わせてくれとなりますね。
結局のところ、収入ー費用=利益は、pAx-xMC=πとなります。そして、利益がゼロなら、pAx=xMCとなり、売上pAxと費用xMCが一致します。
仮に、生産量が15個で売上数量が10個、限界費用が5ドルならp=xMC/Axなので、p=(15×5)/10=7.5ドルとなります。つまり、この場合、一個あたりの価格を7.5ドルに設定すれば黒字でも赤字でもなく売上と費用が同じ、つまり利益ゼロとなります。
ここで、話は天高く飛躍してしまうのですが、マクロ経済学には貨幣数量説という考え方が存在します。MV=PTという式は、M:通貨供給量、P:物価、V:貨幣の流通速度、T:実質GDPとなります。
ここで、ピンときた人は鋭いです。PT=MVとすると、収入=費用の式に還元できるのです。p=P, T=Ax, M=x, V=MCとすると、両式は一致することになります。
さらに、M:マネーストックM3、T:実質GDP、P:CPI(消費者物価指数)、V:乗数効果とすると、話はどんどん膨らんでいきます。pAx=xMC, MV=PTの両式は、マクロ経済学のIS-LMモデルとも関連してきます。
ここから、マクロ経済学とミクロ経済学を通じて、どんどん新しい考え方が生まれてくるでしょう。
もう一押しすれば、p=MCという式はミクロ経済学では有名ですが、P(物価)=V(乗数効果)とすれば、M(通貨供給量)=T(実質GDP)となります。
ここまでくれば、現在の1500兆円にのぼるマネーストックM3は実質GDP550兆円と一致することで市場原理に適した効率的な経済環境を実現できるのがわかります。
余談ですが、マネーストック = 信用乗数 x マネタリーベース です。
マネタリーベース=「日本銀行券発行高」+「貨幣流通高」+「日銀当座預金」。
以上です。ではでは。
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